「その男、凶暴につき」を観た
前から気になっていた北野武の映画初監督作「その男、凶暴につき」(1989/Cinema)、やっと観てみた。
こんなあらすじ。東京湾岸地域の警察署に勤務する"我妻"(ビートたけし)は破壊的な暴力刑事。麻薬売人(遠藤憲一)が殺された事件を担当し強引な捜査を続けるうち、刑事仲間も絡んだ組織的な麻薬犯罪とその黒幕である青年実業家"仁藤"(岸部一徳)にたどり着いた。しかし、仁藤の手先である残忍な殺し屋"清弘"(白竜)とその一味に、妹"灯"(川上麻衣子)を誘拐された我妻はついに怒りを爆発させる...。
これ、ビートたけしが北野武本人名義で初監督した記念的作品。派手に血は流れないけどやたら痛さが伝わるトイレのビンタシーンをはじめ、殴る、蹴るの暴行シーンがこれでもかと続く。また主人公が撃たれるシーンもタメもスローモーションも切ない音楽も流れずやたら淡々としている。この乾いたタッチが普通のバイオレンスを超えた滅びの哲学が全編を通して流れていて、一流ハードボイルドに仕上がっていた。
今まで北野映画は「アウトレイジ/OUTRAGE」(2010)と「アウトレイジ ビヨンド/OUTRAGE BEYOND」(2012)しか観たことなかったけど、ジワジワと観ていきたくなった。今度「ソナチネ」(1993)を観ようと思う。
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