「鸚鵡楼の惨劇/真梨幸子」を読んだ
「殺人鬼フジコの衝動」でひっかかった真梨幸子さん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「鸚鵡楼の惨劇」(小学館文庫)について。
こんなあらすじ。1962年西新宿、十二社の花街に建つ洋館"鸚鵡楼"で惨殺事件が発生する。そして時は流れて、バブル全盛の1991年、鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション"ベルヴェデーレ・パロット"でセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、将来息子に殺されるという恐怖にとらわれていた...。
高級洋館の外観をした売春宿"鸚鵡楼"で起こった殺人事件について、過去と現在が交錯しながらで真相に迫っていくんだけど、最初から最後までずっと惨劇が続く。それに動物虐待とか幼児虐待とかがからみ、オドロオドロしい状態で、救いのない結末を迎える。あまりに後味が悪いんだけど、犯人がわかったときはある意味すっきり。
真梨幸子さんが"イヤミスの女王"(イヤなミステリー)って言われること、納得です。
cf. 真梨幸子 読破 List
- 殺人鬼フジコの衝動 限定版 (2008)
- 私は、フジコ~殺人鬼フジコの衝動 限定版 (2012)
- インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (2012)
- Happy Box/伊坂幸太郎・山本幸久・中山智幸・真梨幸子・小路幸也 (2012)
- 鸚鵡楼の惨劇 (2013)
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