「永遠をさがしに/原田マハ」を読んだ
最近ジワジワ読んでいる原田マハさん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「永遠をさがしに」(河出文庫)について。
こんなあらすじ。世界的指揮者の父"奏一郎"とチェリストの母"時依"の間に生まれた"和音(わおん)"は、突然離婚した母が家を出てしまい、父とふたりで暮らしていた。その奏一郎が天才指揮者としてボストンに行くことになり、そんな和音のもとに型破りな新しい母"真弓"がやってきた...。
これ、チェロという楽器を通して、楽器や音が共鳴し合うように人と人とが共鳴しながら主人公が成長していくハートウォーミングな1冊。真弓の過去を知り、少しずつ距離を縮めていく矢先、16歳の誕生日に知った両親のこととか、本当の母のこととかがわかり、いろんな秘密や事実を受け入れながら少しづつ少女が成長していく様がいいし、たくましい。そしてその一人の少女の孤独と葛藤を周りの人たちが理解し、みんなが不器用に少女のことを想っているのがいい。いやーとっても爽やかな小説だった。
原田マハさん、清涼剤のようでとってもいいです。これからもちょっとづつ読んでいきたい。
cf. 原田マハ 読破 List
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
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