「出口のない海/横山秀夫」を読んだ
たまに読んでる横山秀夫さん。三茶Tsutayaで買ってみた「出口のない海」(講談社文庫)について。
こんなあらすじ。ヒジの故障のために期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手"並木浩二"は、新しい変化球の完成に自身の復活をかけていたが、日米開戦を機に並木の夢は時代にのみ込まれていく。日本の戦況は悪くなる中、人間魚雷「回天」という発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。そんな中、並木は回天への搭乗を決意する...。
甲子園の優勝投手は、なぜ自ら"人間魚雷"となる道を選んだのか。この小説、太平洋戦争末期海の特攻兵器と呼ばれた人間魚雷"回天"に乗り込んだ若者達の姿を通し、命の重みと青春の哀しみがずっしりと描いている。家族や恋人や祖国を守りたいという気持ちと、特攻隊員である自分が死ぬという絶望感とあせりとあきらめが生々しくずっと描かれている。あまりに哀しいし、あまりに切ない。
ともかく重いこの1冊、時々このような本を読んで、その事実をちゃんと知ることが大事なんだとあらためて思いました。
cf. 横山秀夫 読破 List
- 半落ち (2002)
- 第三の時効 (2003)
- クライマーズ・ハイ (2003)
- 影踏み (2003)
- 看守眼 (2004)
- 出口のない海 (2004)
- 64(ロクヨン) (2012)
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