「The Zero Theorem/ゼロの未来」を観た
面白そうだったので観てみたTerry Gilliam監督の「The Zero Theorem/ゼロの未来」(2013/Cinema)について。
こんなあらすじ。近未来の管理社会、世界的な巨大コンピューター企業で働く孤独な天才プログラマーのQohen(Christoph Waltz)は、自分にかかってくるはずの大切な電話を待ちながら、難解で解明されていない数式"ゼロの定理"に挑んでいた。そんなある日、上司のJoby(David Thewlis)に連れ出されてとあるパーティーに足を運んだQohenは、魅力的な美女Bainsley(Mélanie Thierry)と偶然出会い、次第に彼女に魅せられていく...。
これ、抑圧的な近未来社会に生きる孤独な天才プログラマーが魅力的な女性との出会いを通して、自由への道を追いかける姿を描いたディストピアなダークファンタジー。カラフルな彩の街並、理解不能なデジタル広告とネオン、殺伐な教会、PC上でのゼロ定理解読作業の映像空間、デジタル管理社会での古臭い小物、そしてブラックホールからつながる南国の砂浜という仮想空間...Terry Gilliamらしい圧倒的で奇抜なビジュアルが凄い。そのビジュアルで展開されるストーリーがあまりに難解で意味不明で、最後の最後までまったくついていけない。ただひとつひとつのシーンだけを切り取るとなんか言いたいことがわかる。このカオスな世界と哲学的な世界感は難しいんだけど、それがTerry Gilliam映画なのかもしれない。
ひっさびさに「Brazil/未来世紀ブラジル」(1985)や「Twelve Monkeys/12モンキーズ」(1995)を観直したくなった。
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