「生きるぼくら/原田マハ」を読んだ
最近読んでいる原田マハさん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「生きるぼくら」(徳間文庫)について。
こんなあらすじ。酷いいじめからひきこもりとなった24歳の"麻生人生"。頼りだった母が突然いなくなり、母が残した1枚の年賀状をきっかけに"マーサ婆ちゃん"のいる蓼科へ向かう。そこにはもう一人の孫である"つぼみ"とマーサ婆ちゃんが暮らしていた...。
これ、引きこもりの青年が久しぶりに会う祖母の住む田舎で、自然農法での米作りをしながら食べることの大切さ、家族のありがたさ、そして自分を見つけだしていく農業・青春成長小説。離婚、いじめ、引きこもり、痴呆症、過疎化...現代日本が抱える暗い要素ばかり出てくるんだけど、そこには優しさとしょーもなさがあり、一気に読んでしまった。心が疲れている人とか、スマホやPCやゲームに時間を使いまくってる人に読んでもらいたい1冊。暖かくで爽やかな小説だった。
cf. 原田マハ 読破 List
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
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