「のぼうの城」を観た
和田竜さんの「村上海賊の娘」を読んで以来、ちょっと観たいと思ってた映画「のぼうの城」(2012/Cinema)について。
こんなあらすじ。16世紀末、天下統一を目指す豊臣秀吉(市村正親)は最後の敵"北条勢"への総攻撃を開始した。標的の一つとなった武州・忍城では、小田原の北条へ向かった城主の代わりを成田長親(野村萬斎)が務めるが、長親は"でくのぼう"を意味する"のぼう様"と呼ばれた人物だった。秀吉の命を受けた石田三成(上地雄輔)が総勢2万の大軍を率いて忍城に開城を迫ると、城主の命に背き長親は戦をすることを宣言し、500人の武士で迎撃して善戦する。そこで三成は城全体を水攻めする作戦に乗り出す...。
戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦し勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇映画。この映画の良さはまずスペクタクル巨編。北海道苫小牧市に東京ドーム20個分という巨大オープンセットを建設し、撮影されたシーンは見ものだし、豊臣・石田軍による水攻めシーンはなかなかの迫力。さらによかったのは、ひょうきんで人間くさい性格で人心を掌握した成田長親の魅力。敵陣を前に田楽踊りを演じた狂言師・野村萬斎の存在感がよかったと思う。なかなかの佳作だった。
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