「聖女の救済/東野圭吾」を読んだ
ぼちぼち読んでる東野圭吾さん。三茶Tsutayaで買って読んでみたガリレオシリーズ第5弾「聖女の救済」(文春文庫)について。
こんなあらすじ。会社社長"真柴義孝"が自宅で死体で発見された。義孝が飲んでいたコーヒーに猛毒の亜ヒ酸が混入されており、毒殺されたことが判明した。女性刑事"内海薫"は、子供ができないことを理由に離婚を切り出されていた妻"真柴綾音"を直感で疑うが、綾音には鉄壁のアリバイがあった。捜査が難航する中、綾音が離れた場所から義孝を毒殺したトリックを暴くため、薫は物理学者"湯川学"に協力を依頼する...。
最初から犯人がわかっていて単純に見えた毒殺事件だが、そのトリックが暴けず、時間だけが過ぎていく流れな推理小説。読み進むうちに、事実が少しづつ明らかになっていき、複雑で深い事件の全貌がジワジワとわかっていく。そして最後にタイトルの「聖女の救済」の意味がわかった。遅々としてまどろっこしいけど、結構堪能できた。それにしても薫が移動中にipodで福山雅治のアルバムを聴くシーンはちょっとニヤっとした。
いまいま、このガリレオシリーズは「探偵ガリレオ」、「予知夢」、「容疑者Xの献身」、「ガリレオの苦悩」、「聖女の救済」、「真夏の方程式」、「虚像の道化師 ガリレオ7」、「禁断の魔術 ガリレオ8」の8作出ている。まだ読んでいないものもボチボチ読んでいきたい。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- 聖女の救済 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
- マスカレード・イブ (2014)
- 禁断の魔術 (2015)
- 天空の蜂 新装版 (2015)
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