「BROTHER」を観た
ここ数か月「その男、凶暴につき」(1989)、「ソナチネ/Sonatine」(1993)、「キッズ・リターン/Kids Return」(1996)、「HANA-BI」(1998)とボチボチ観てきた北野武監督作品。今回観たハリウッド進出作品「BROTHER」(2001/Cinema)について。
こんなあらすじ。抗争の果てに組を失い、居場所が無くなった"山本"(ビートたけし)は、留学したまま消息が絶えてしまった弟"ケン"(真木蔵人)がいるロサンゼルスへ向かった。言葉も通じないダウンタウンで、やっと探し当てた弟はジャンキー相手のヤクの売人に成り下がり、しかもドラッグ売買のトラブルに巻き込まれていた。再会を喜ぶ間もなく現場に出くわした山本は、本能の赴くままに弟達を助けるのだが...。
LAダウンタウンの暗黒地帯に乗り込んだジャパニーズギャング"ヤクザ"が縄張りを拡大し、遂にはイタリアン・マフィアと抗争するまで勢力を拡大して様を描いたバイオレンス映画。日本的なモチーフであるヤクザを通し、暴力の世界を描きながら、北野作品での重要なテーマである死も描いている。任侠心、忠誠心そして死の覚悟をしたうえでの緊張感などヤクザの生き様が描かれていて、彼らの栄枯盛衰が凄まじい。北野作品の常連である寺島進、大杉漣に加え、真木蔵人、加藤雅也そして石橋凌も抜群の存在感だった。
ともかく最後まで引き込まれた北野映画だった。
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