「K-19:The Widowmaker/K-19」を観た
初航海中、思わぬ惨事に見舞われたソ連の原子力潜水艦とその乗組員達の運命を描いた実話「K-19:The Widowmaker/K-19」(2002/Cinema)について。
こんなあらすじ。1961年米ソ冷戦の最中、ソ連国家首脳部は原子力潜水艦K-19の処女航海の艦長にAlexei Vostrikov(Harrison Ford)を任命し、経験豊かでそれまで部下達の信頼を得ていたMikhail Polenin(Liam Neeson)は副艦長に任命され、初航海に出航した。Vostrikovはあえて無謀な試運転を敢行し、ますます部下たちの反感を買うはめとなったが、困難な試運転を乗り切っていく。そんな中、原子炉の冷却装置に亀裂が生じ、原子炉は過熱し、放射能漏れの危険性が艦内に拡大していく。絶体絶命の窮地に立たされた乗組員達は、必死でそれを食い止めようとするが...。
これ、1961年7月4日ソ連の原子力潜水艦K-19が、北海グリーンランド付近で起こした事故を元に製作されたもの。「Das Boot/The Boat/Uボート」(1981)、「The Hunt for Red October/レッド・オクトーバーを追え!」(1990)、「Crimson Tide/クリムゾン・タイド」(1995)などなど、潜水艦映画を観るたびに艦体に響く軋む音にいっつもジワジワとした緊張感を感じる。この映画もまさにそうで、海中に潜行する艦体の軋みには、狭く重苦しい閉塞感とともになんとも言えない緊張感が伝わってくる。その中で、発生した原子炉の炉心の溶融という未曾有の危機の中、Harrison Ford演じる冷酷非情な艦長が下した決断のシーンはほんと凄まじかった。この映画、ひょっとすると一度観たことがあるかもしれないけど、長年封印されてきたという歴史的実話、なかなか面白かったです。
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