「スタフ staph/道尾秀介」を読んだ
ちょいちょい読んでる道尾秀介さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた最新作「スタフ staph」(文藝春秋)について。
こんなあらすじ。ワゴン車による移動デリで、日々料理を売っている"掛川夏都"は、若い女と不倫した夫を叩き出し、海外で働く姉の息子"智弥"と共同生活を送っていた。ある日、いつものように駐車場の片隅でワゴン営業していると、保健所から来たというスーツ姿の男に声をかけられ、その男は夏都を脅かしワゴン車を走らせた。そのまま拉致された夏都は、とあるマンションの一室に行き着いた...。
芸能界を揺るがすスキャンダルに巻き込まれた主人公を中心にノンストップで展開されるミステリー小説。ワゴン車での拉致、かつての過ちの証拠となりえる残されたメール、緑色の髪をしたアイドル"カグヤ"や彼女の信奉者たち、数学塾講師との共同戦線などなど、ジェットコースター的に話が進むんだけど、驚きのラストにびっくり。子供のころから寂しい思いをしてきた健気な子供たちの本音が切なかった。
ともかく道尾秀介作品好きな人なら安心して読める最新作だと思います。
cf. 道尾秀介 読破 List
- 背の眼 (2005)
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- 骸の爪 (2006)
- シャドウ (2006)
- 片眼の猿 -One-eyed monkeys- (2007)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 鬼の跫音 (2009)
- 龍神の雨 (2009)
- 花と流れ星 (2009)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 月と蟹 (2010)
- カササギたちの四季 (2011)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 水の柩 (2011)
- 光 (2012)
- ノエル-a story of stories- (2012)
- 笑うハーレキン (2013)
- 鏡の花 (2013)
- 貘の檻 (2014)
- 緑色のうさぎの話/道尾秀介(作)・半崎信朗(絵) (2014)
- 透明カメレオン (2015)
- スタフ staph (2016)
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