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Wednesday, November 16, 2016

「空飛ぶ広報室/有川浩」を読んだ

Hiroarikawa_soratobukouhoushitsu たまーに読んでる有川浩さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「空飛ぶ広報室」(幻冬舎文庫)について。
 こんなあらすじ。不慮の事故でP免となりブルーインパルスパイロットの夢を断たれた"空井大祐"が異動した先は、防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室だった。そこで彼を待ち受けるていたのは、ミーハーな広報室長の"鷺坂"、ガサツな紅一点"柚木"やベテラン広報官で空井の指導役となった"比嘉"などひと癖もふた癖もある先輩達だった。そして警察番記者から異動になったTVディレクター"稲葉リカ"と出会う...。
 世間に認知されず、あまり良いイメージの少ない自衛隊をいかに知ってもらえるかと地道な努力を続ける航自広報室を描いた小説。ちょっとラブコメっぽい要素があって、ここは苦手なんだけど、自分が知らない自衛隊のことがわかりやすく書かれていて全体的には面白かった。特に登場人物の一人ひとりのキャラがあって、それぞれにドラマがあってじわじわと引きこまれた。で、よかったのは最終章の「あの日の松島」。311震災を描いたこの章を追加するために、1年刊行を遅らせたとのことだけど、自らも震災の被災者であるにもかかわらず、東北復興のために自己犠牲を払い続けた自衛隊員達の姿にはほんと頭が下がった。
 この小説を読み終えたタイミングで行った東京ラーメンショー2016で自衛隊の展示があった。装甲車とかジープとか隊員制服とかに加えて、自衛隊が行ってきた災害派遣の様子などが写真で展示されていた。いままでこういった自衛隊の展示は隊員募集のためかと思ってあまり寄りつかなかったけど、彼らの社会貢献を知ることって大事だと思った。そんなきっかけになった1冊だった。

cf. 有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
- 阪急電車 (2008)
- 別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
- 別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)
- 空飛ぶ広報室 (2012)

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