「クジラの彼/有川浩」を読んだ
ここ最近は読む頻度が上がってきた有川浩さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「クジラの彼」(角川文庫)について。
これ、自衛官の恋愛を描いた短編集。それぞれこんなあらすじ。
・「クジラの彼」:
"聡子"が合コンで知り合った"冬原"は、海上自衛隊の潜水艦乗りで大変なイケメンで性格も申し分もない高物件だった。そんな冬原も「潜水艦ってクジラみたい」と言った聡子にひかれる。しかし一度潜ってしまうと次にいつ会えるかがわからないクジラ乗りとの恋愛は、試練多き恋だった...。
・「ロールアウト」:
飛行機製造メーカーに勤める航空設計士の"絵里"は、航空自衛隊の飛行機を設計するチームに入った。そこで絵里は、幹部自衛官である"高階"ともめながらも打ち合わせを重ねる中、高階の飛行機内トイレの改善を要望する真剣な想いを組みとった聡子は設計の変更を会社に求める。しかし、コストがかかるという理由でトイレの改善は却下されてしまう...。
・「国防レンアイ」:
自衛官歴8年の"伸下"は、同期"三池舞子"の失恋した愚痴話の聞き役として、三池にこき使われていた。伸下は彼女に対する想いを伝えられないまま、ずっと支え続けていが、そんな中またもや三池が失恋し、酒をつき合わされるなった。その酒の場で、2人はと三池の元彼とはち合わせてしまう...。
・「有能な彼女」:
海上自衛隊で潜水艦乗りの"夏木"には、自分ことをずっと好きで好意を寄せてくれていた5歳年下の彼女がいた。30歳を過ぎた夏木は彼女との結婚を考えていたが、出世コースにものっておらず口が悪い自分と結婚させていいのかと迷っていた。そんな夏木は彼女と久しぶりに会い、プロポーズを考える...。
・「脱柵エレジー」:
自衛隊の中には厳しい訓練や人間関係、そして彼女彼氏に会うために脱柵をする隊員がいる。ある日、脱柵経験のある"清田"の元に、同じく経験がある部下の"吉川夕子"が脱柵を試みた新入隊員を連れてきた...。
・「ファイターパイロットの君」:
"高巳"の妻"光稀"は、航空自衛隊のパイロットだった。ある日、娘から自分達のなれ初めを聞かれ、微笑ましい初デートの様子を話し出す。しかし、高巳の両親はパイロットを続け主婦業が満足にできない光稀のことをこころよく思っていなかった...。
自衛官だって普通に恋をするってことで、どの話もどこか滑稽だけど、2人にとっては真剣な恋愛を描いている。ま、わからんでもないけど、この手のラブコメはぶっちゃけ甘すぎてちょっと入り込めなかった。有川浩の小説は自分にとって合う合わないが激しい。今後は選んで読んでいきたい。
cf. 有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- クジラの彼 (2007)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
- 阪急電車 (2008)
- 別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
- 別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)
- 空飛ぶ広報室 (2012)
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