「カフーを待ちわびて/原田マハ」を読んだ
結構読んでいる原田マハ。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「カフーを待ちわびて」(宝島社文庫)について。
こんなあらすじ。沖縄の離島・与那喜島で雑貨店を営みながら、のんびりと暮らす"友寄明青"の元に"幸"という見覚えのない名前の差出人の手紙が届く。明青が数カ月前、旅先の神社でほんの遊び心で「嫁に来ないか」と書いた絵馬を見て、幸は「その言葉が本当なら私をお嫁さんにして下さい」と手紙で伝えてきたのだった。やがて明青の元に幸と名乗る女性が現れる...。
主人公"明青"の不器用で煮え切らない態度にやきもきしながらも、相手を想う優しい気持ちにほのぼのしたし、海の青さやにおいが感じられる沖縄の豊かな自然、神への信仰、沖縄言葉にゆったりした時の流れを感じられた。この後、明青と幸と愛犬カフーは再会できたのか? 俊一のリゾート開発計画は成功するのか? 移住した村民がどうなったのか? などなどが気になるんだけど、ともかく気持ちのいい読後感だった。スピンオフ作品「花々」もぜひ読んでみたい。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
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