「バードドッグ/木内一裕」を読んだ
あの「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者である木内一裕。三茶Tsutayaで徘徊中にひっかかった木内一裕の小説「バードドッグ」(講談社文庫)について。
こんなあらすじ。元ヤクザの探偵"矢能"は、古巣の日本最大暴力団"菱口組系"の下部団体である燦宮会会長"二木善治郎"から次期理事長予定だった佐村組長の行方を依頼される。殺されているのは確実だが警察には届けられない中、失踪に関わる一人の主婦も行方不明になっていることが発覚する...。
内部犯行か抗争かと矢能は物騒な推理を進めるが、その進め方が面白い。容疑者は動機充分のヤクザ達だが、ヤクザ世界に身を置いていた矢能は裏社会での経験ともとに、ヤクザ達のおどしに屈することなく、自分のスタンスを貫き通す。これが面白い。また一緒に暮らす小学2年生の女の子"栞"を大切にながらも2人の本音を言わないぎくしゃくした関係も面白い。
しっかし、あの「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者がこんなハードボイルドな小説を書いているとは...。また読んでみたい木内一裕だった。
cf. 木内一裕 読破 List
- バードドッグ (2014)
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