「世界から猫が消えたなら/川村元気」を読んだ
三茶Tsutayaを徘徊していて、いまさらながら読んでみたくなった川村元気の「世界から猫が消えたなら」(小学館文庫)について。
こんなあらすじ。郵便配達員として働く30歳の僕は、映画オタクで猫と暮らしていた。そんなある日、突然脳腫瘍で余命わずかであることを宣告された。絶望的な気分で家に帰ると、自分とまったく同じ姿をした悪魔が「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」という奇妙な取引を持ちかけられた。そして僕は自分の命と引き換えに、電話、映画、時計、そして猫を消すことを決めた...。
映画になったり、ベストセラーになったりとちょっとミーハーな感じがして、読むのを躊躇してた1冊。読んでみたら、ファンタジー小説の形を借りた人生の啓蒙書だった。人が生きた証は人に影響を与えるころろか、親への愛情とか、家族への感謝とかがいいリズムの時間軸で進んでいく。しっかし母親からの手紙のところで不覚にも泣いてしまった。
うーん、ミーハー万歳な小説だった。
cf. 川村元気 読破 List
- 世界から猫が消えたなら (2012)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「新装版 ハゲタカ/真山仁」を読んだ(2023.11.28)
- 「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ(2023.11.27)
- 「決戦は日曜日/高嶋哲夫」を読んだ(2023.11.22)
- ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2023(2023.11.21)
- 「トリップ/角田光代」を読んだ(2023.11.19)
Recent Comments