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Thursday, March 02, 2017

「サーモン・キャッチャー the Novel/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_salmoncatcher ちょいちょい読んでる道尾秀介。世田谷中央図書館で借りて読んでみた最新作「サーモン・キャッチャー the Novel」(光文社)について。
 こんなあらすじ。場末の釣り堀"カープ・キャッチャー"には、「神」と称される釣り名人がいた。釣った魚の種類と数によるポイントを景品と交換できるこの釣り堀で、もっとも高ポイントを必要とする品を獲得できるとすれば、彼しかいないと噂されていた...。
 内気で半ひきこもりとなりフリーターをしているチャマこと"内山"、その妹の"智"、ヒツギム語というマイナー言語を勉強中の"明"、明がアルバイト中の釣り堀で神と呼ばれている"ヨネヤマ"、明の父親で便利屋をしている"大洞"、そして裕福な生活をしているのに不満を抱えている"市子"。浅くて小さな釣り堀を舞台にささやかなドラマが大きな事件に発展していく群像劇がこれ。それぞれの登場人物が出てきて、散らかしまくった話が不思議に絡みあって1本の線につながっていくもの。ちなみにこの話は「concepted by 道尾秀介 ケラリーノ・サンドロヴィッチ」とのことで、ケラリーノ・サンドロヴィッチによる「サーモン・キャッチャー the Movie」ができるらしい。
 この道尾秀介の「サーモン・キャッチャー the Novel」はテンポがいいし、登場人物達も憎めないキャラだし、鮭(サーモン)をめぐる騒動はあほらしくて読んでて楽しい。ただ、この手のバラバラの伏線を綺麗に回収されるストーリーは、伊坂幸太郎の得意領域。どちらかというと道尾秀介にはホラーっぽいどこか暗い要素を期待してしまう。大きなお世話だけど...。

cf. 道尾秀介 読破 List
- 背の眼 (2005)
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- 骸の爪 (2006)
- シャドウ (2006)
- 片眼の猿 -One-eyed monkeys- (2007)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 鬼の跫音 (2009)
- 龍神の雨 (2009)
- 花と流れ星 (2009)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 月と蟹 (2010)
- カササギたちの四季 (2011)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 水の柩 (2011)
- (2012)
- ノエル-a story of stories- (2012)
- 笑うハーレキン (2013)
- 鏡の花 (2013)
- 貘の檻 (2014)
- 緑色のうさぎの話/道尾秀介(作)・半崎信朗(絵) (2014)
- 透明カメレオン (2015)
- スタフ staph (2016)
- サーモン・キャッチャー the Novel (2016)

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