「総理の夫 First Gentleman/原田マハ」を読んだ
集中的に読んでる原田マハ。世田谷中央図書館で借りた「総理の夫 First Gentleman」(実業之日本社文庫)について。
こんなあらすじ。20xx年、"相馬凛子"は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。凛子の夫で鳥類学者の"日和"は、日本初の「ファースト・ジェントルマン」として凛子を支えることを決意し、彼女との奮闘の日々を後世に遺すべく日記に綴る。税制改革、原発問題、社会福祉、女性の社会進出...混迷の状況下、国民目線の政策を次々とうっていく相馬内閣は高く支持されるが、政財界の重鎮連中からやっかみの嵐が巻き起こり、ついに陰謀を企てる者が現れる...。
この小説の解説にいままさに注目をあびている安倍昭恵夫人が出てくるけど、総理の配偶者は公人でもあり私人でもあり、スキを見せれば総理や政権のアキレス腱になってしまう。そのくだりでは夫の日和にほんとイライラしたけど、それがまた原田マハらしい真骨頂だと思う。また、あの「本日は、お日柄もよく」から伝説のスピーチライター"久遠久美"が出てきたのにはニヤっとできた。
まだまだ先かもしれないけど、近い将来、日本初の女性総理が本当に誕生してほしいと思ってしまった。なかなかの佳作だった。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
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