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Monday, April 17, 2017

「太陽の棘/原田マハ」を読んだ

Mahaharada_taiyonotoge 集中的に読んでる原田マハ。世田谷中央図書館で借りた「太陽の棘」(文春文庫)について。
 こんなあらすじ。終戦直後の沖縄が舞台。戦争で心を病んだ軍人達の診断を行っている青年米軍医エドワードは、父にねだり赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックに乗り、荒廃した沖縄の地をドライブする。そして彼らは偶然、「美術の楽園"ニシムイ美術村"」に迷い込み、セザンヌやゴーギャンのごとく誇り高い沖縄の若き画家達に出会った。画家達は肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた...。
 終戦直後の沖縄、米軍の若き軍医は画家達が暮らす集落を偶然見つけ、言葉、文化、立場の壁を越え、美術を愛するもの同士として交流を深めるという"ニシムイ美術村"の実話をもとに描いた物語。実在の玉那覇正吉さんをモデルに描かれ、若き沖縄の画家達がいかに生き延び、いかに純粋に美術に向き合い、その背景には、第二次世界大戦の傷跡のなか、日本とアメリカの狭間で揺れる沖縄がある。困窮する生活と創作活動の両立の困難さがこれでもかと伝わってくる。
 この小説の終わり、青年米軍医エドワードが島を去るんだけど、このシーンが泣けた。ちょうど通勤途中の電車の中だったけど、花粉症が目がツラいふりしてごまかしながら泣いてしまった。まさに美術を愛する原田マハだから描けた作品だったと思います。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 暗幕のゲルニカ (2016)

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