「Where To Invade Next/マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観た
結構好きなMichael Moore監督のドキュメンタリーもの。今回観た「Where To Invade Next/マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」(2015/Cinema)について。
こんな話。ベトナム、アフガニスタン、イラク、リビア...近年のアメリカの侵略政策はことごとく失敗していた。苦悩する国防総省幹部達はMichael Moore監督に相談し、彼らの訴えに心を動かされたMoore監督は、自分が侵略者として世界中に出撃することを提案する。そしてMooreは、ヨーロッパ諸国やアフリカのチュニジアに出撃し、戦利品を持ち帰ってくる...。
これ、イタリアやノルウェーやチュニジアなどを訪問し、アメリカとは比較にならないほど福祉や教育制度が充実した国々の意外な実情と常識を見て回り、その良策を"戦利品"として持ち帰る様をユーモアと皮肉たっぷりに描いた異色のドキュメンタリー映画。様々な国の労働者や企業家に会い、教師達に会い、政治家に会い、年に3か月以上も休暇や有給がある国、宿題がない国、給食が充実している国、犯罪者が収監される監獄が非常に快適な国、女性の 著しく活躍している国などといったお国事情をレポートしてくれる。
ただ、この話、その国の政策の綺麗な面だけどひろいあげているため、拡大解釈な部分は否めず、隣の芝生は青く見えがちというもの。なのでMichael Moore監督の映画を観ると鵜呑みしていけないといっつも思う。一面だけを見ず、隠れた面を見ねばと今回も思った作品だった。
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