「デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life/原田マハ」を読んだ
結構読んでる原田マハ。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life」(新潮社)について。
こんなあらすじ。ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、マティス...綺羅星のようなコレクションを誇る美術館は、2013年市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか? 全米を巻き込んだ論争は、ある老人の切なる思いによって変わっていく...。
財政破綻に陥ったデトロイト市は、市の美術館の価値あるコレクションの売却を決める。この事態に対して美術館を愛する市民の行動が奇跡を起こすという実話をもとに描かれている。とても短い本なんだけど、内容はめちゃめちゃ濃い。美術館を愛し、美術館に所蔵されているセザンヌの描いた「画家の夫人 マダム・セザンヌ」を守るために立ち上がった人々の行動に思わず泣けてしまった。特に美術館は「友だちの家」で、一番のお気に入りの作品を「いちばん気の合う友だち」と呼ぶフレッドの言葉が最高だった。
この本の表紙の絵が「画家の夫人 マダム・セザンヌ」。なんかいい表情をしている。いつかデトロイト美術館に足を運んでみたい。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
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