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Tuesday, June 20, 2017

「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件/大崎善生」を読んだ

Yoshioosaki_itsukanonatsu ひさびさの大崎善生。最新のノンフィクション「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件」(KADOKAWA)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。2007年8月24日、名古屋市内在住の31歳女性会社員"磯谷利恵さん"が帰宅途中に3人の男達に拉致されて殺害され、岐阜県山中に捨てられるという事件が発生した。犯人の1人が事件直後に警察に自首し、利恵さんの遺体が発見されたことで事件が発覚した。後に"名古屋闇サイト殺人事件"と呼ばれたこの事件の犯人達は、犯罪を行う仲間を集う掲示版サイト"闇の職業安定所"を通じて知り合い、犯行におよんだ...。
 あまりに無計画に行われたこの事件、40回もハンマーで殴られるというなぶり殺しの残虐さに目を覆いたくなったが、そんな中最後まで生きることを望み、プライドを持って犯人達と戦った利恵さんになんとも言えない気持ちになった。
 人間の高潔さと人間の卑劣さが書かれまくったノンフィクション小説、心ゆさぶられた1冊だった。

cf. 大崎善生 読破 List
- 聖の青春 (2000)
- 将棋の子 (2001)
- パイロットフィッシュ (2001)
- アジアンタムブルー (2002)
- 九月の四分の一 (2003)
- ドナウよ、静かに流れよ (2003)
- ロックンロール (2003)
- 孤独か、それに等しいもの (2004)
- 別れの後の静かな午後 (2004)
- ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (2005)
- 優しい子よ (2006)
- タペストリーホワイト (2006)
- 傘の自由化は可能か (2006)
- スワンソング (2007)
- ディスカスの飼い方 (2009)
- 聖なる夜に君は/奥田英朗・角田光代・大崎善生・島本理生・盛田隆二・蓮見圭一 (2009)
- 存在という名のダンス (2010)
- Railway Stories (2010)
- ランプコントロール (2010)
- ユーラシアの双子 (2010)
- 西の果てまで、シベリア鉄道で -ユーラシア大陸横断旅行記 (2012)
- エンプティスター (2012)
- 赦す人 (2012)
- 孤独の森 <「存在という名のダンス」改題> (2012)
- ロストデイズ (2015)
- いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (2016)

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