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Wednesday, June 14, 2017

「しんがり 山一證券 最後の12人/清武英利」を読んだ

Hidetoshikiyotake_shingariw ご縁があって読んでみた清武英利の「しんがり 山一證券 最後の12人」(講談社+α文庫)について。
 あらすじの一部を抜粋すると...。~~四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表したのは、1997年11月のことでした。店頭には「カネを、株券を返せ」と顧客が殺到し、社員たちは雪崩を打って再就職へと走り始めます。その中で、会社に踏み留まって経営破綻の原因を追究し、清算業務に就いた一群の社員がいました。彼らの一部は給与も出ないまま、「しんがり」を買って出て、無一文に近い状態になっています。この中心にいたのは、会社幹部に裏切られながら業務の監査をしていた人間達で、証券会社では「カネを稼がない、場末の連中」と陰口を叩かれていた人々でした...。~~
 山一證券の自主廃業については、記者会見で号泣した社長の姿はいまでも焼き付いているし、社内調査委員会委員となった弁護士・国広正氏の著書「修羅場の経営責任-今、明かされる「山一・長銀破綻」の真実」も読ませてもらったし、WOWOWドラマ「しんがり~山一證券 最後の聖戦~」を見ていたもの。あらためてドラマの原作となったこの本を読んでみて、自分が勤めている会社が突然無くなることへのそれぞれの生き様やその人の真の姿が現れることがわかる。しんがりとして火中の栗を拾う役まわりを選んだ12人は、廃業が決まった会社の清算をやり続け、自主廃業に追い込まれた原因究明に取り組む姿には心から応援したくなる。
 3年前自分にもそれに近いことが起きたけど、あの時の不安感とか焦燥感とかは決して忘れられない。読めてよかった1冊です。

cf. 清武英利 読破 List
- しんがり 山一證券 最後の12人 (2013)
- 切り捨てSONY~リストラ部屋は何を奪ったのか~ (2015)

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