「オレたちバブル入行組/池井戸潤」を読んだ
今まで避けてきた池井戸潤の半沢直樹シリーズ。そんな中、手を出してみた第1作「オレたちバブル入行組」(文春文庫)について。
こんなあらすじ。大手銀行にバブル期に入行した"半沢直樹"は、今は大阪西支店融資課長を務めていた。そんな中、支店長のゴリ押しな命令で無担保で5億もの融資の承認を取り付けた西大阪スチールが、わずか3ヶ月で倒産した。西大阪スチールの東田社長は行方不明でし、支店長の浅野は焦げ付いたすべての責任を半沢に押しつけようと暗躍する。四面楚歌の半沢には債権回収しかなかった...。
夢があった入社/新人時代は去り、銀行神話は崩壊し、給料は下がり、ポストも減るという逆境にさらされるバブル入社の男達を描いた痛快な企業エンタメ小説。面白いんだけど、読めば読むほど身につまされる。
気がつけば辛い中間管理職...。気が向いたら第2弾「オレたち花のバブル組」(2008)も読んでみよう。
cf. 池井戸潤 読破 List
- 架空通貨 (2003)
- 仇敵 (2003)
- 株価暴落 (2004)
- オレたちバブル入行組 (2004)
- 銀行仕置人 (2005)
- シャイロックの子供たち (2006)
- 空飛ぶタイヤ (2006)
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- 新装版 不祥事 (2011)
- かばん屋の相続 (2011)
- ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
- 七つの会議 (2012)
- ようこそ、わが家へ (2013)
- 下町ロケット2 ガウディ計画 (2015)
- 陸王 (2016)
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