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Wednesday, November 15, 2017

「蜜蜂と遠雷/恩田陸」を読んだ

Rikuonda_mitsubachitoenrai たまに読んでる恩田陸。2017年直木賞と本屋大賞のダブル受賞した「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)、世田谷中央図書館でやっと借りれた。
 こんなあらすじ。3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールには、「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスがあり、新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。16歳の少年"風間塵"は、養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持っていなかった。20歳の"栄伝亜夜"は、かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇し、CDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった。28歳の"高島明石"は、音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでギリギリのコンクール年齢制限だった。名門ジュリアード音楽院の19歳の"マサル・C・レヴィ=アナトール"は、完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目されていた。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げるコンクールという競争で自らと闘っていた。そして第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか...。
 養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年、かつての天才少女、サラリーマン、名門ジュリアード音楽院の青年...ピアノコンクールを舞台に人間の才能と運命と奏でられる音楽を描いた青春小説がこれ。この小説の凄さはともかく音楽をこれでもかと豊かに表現し尽くしたこと。自分のようなクラシックとかピアノの門外漢であっても、その演奏シーンには想像をかき立てられるし、明石が二次予選で弾き終わった時とかは、ほんとジーンときた。その背景には登場人物たちの持っている迷いや葛藤や努力や強さが丁寧に描かれていることも大きい。
 あらためて音楽の持つ誰かを動かす原動力を知ることができたし、クラシックじゃないけどRockを聴き続けたいと思った。

cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 三月は深き紅の淵を (1997)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
- 蜜蜂と遠雷 (2016)

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