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Tuesday, January 23, 2018

「アキラとあきら/池井戸潤」を読んだ

Junikeido_akiratoakira たまーに読んでる池井戸潤。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「アキラとあきら」(徳間書店)について。
 こんなあらすじ。零細工場の息子"山崎瑛"は「子供の頃に父親の工場が倒産した」というつらい経験を持つ実力派銀行員で、一方、大手海運会社東海郵船の御曹司"階堂彬"は、父の後を継ぐだけの人生を拒否し、実力で一流銀行へと入行したエリートだった。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差した時、過酷な試練がふたりに降りかかる...。
 これ、父の会社が倒産したという悲しい過去を乗り越えるべく、他人を救うバンカーになっていく瑛と宿命により沈みゆく一族の家業を継ぐことになりつつもなんとか企業を守ろうと奮闘する彬というふたりのあきらを描いた小説。で、これも池井戸潤らしい作品で、ここに登場する階堂一族の晋叔父と崇叔父がハンパなくムカつく。わがままで、ふてぶてしく、反省しないというキャラ設定がストレスなんだけど、この2人の叔父に立ち向かう姿を通して、鉄板な勧善懲悪が成り立っていた。まさに池井戸潤らしいカタルシスだった。
 700ページを超えるブ厚い小説なんだけど、読み始めるとすらすら読めました。ほんとたまーに読みたくなる池井戸潤。

cf. 池井戸潤 読破 List
- 架空通貨 (2003)
- 仇敵 (2003)
- 株価暴落 (2004)
- オレたちバブル入行組 (2004)
- 銀行仕置人 (2005)
- シャイロックの子供たち (2006)
- 空飛ぶタイヤ (2006)
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- 新装版 不祥事 (2011)
- かばん屋の相続 (2011)
- ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
- 七つの会議 (2012)
- ようこそ、わが家へ (2013)
- 下町ロケット2 ガウディ計画 (2015)
- 陸王 (2016)
- アキラとあきら (2017)

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