「Equals/ロスト・エモーション」を観た
遺伝子操作により、感情を持たない人々の共同体社会が実現化した近未来を舞台にしたSFサスペンス「Equals/ロスト・エモーション」(2015/Cinema)について。
こんなあらすじ。世界戦争により人類が滅亡の危機に直面した近未来。嫉妬や憎悪など感情こそが人類の破滅をもたらす元凶とされ、遺伝子操作で感情を排除した人間の共同体"Equals"が創られた。"Equals"で暮らす人々は厳重な監視下に置かれ、愛情や欲望を始めとする感情が芽生えた場合、"発症"した欠陥者とされ、隔離施設に強制収容のうえ安楽死させられていた。自分の心の中に感情が芽生え始めたSilas(Nicholas Hoult)は、職場の同僚のNia(Kristen Stewart)も実は感情を発症していることに気づく...。
感情のない人々から成る共同体社会が実現化した近未来を舞台に、感情が芽生えて恋に落ちた1組の男女がその平板な社会から抜け出そうともがく様を描いたSFサスペンス映画がこれ。この映画、ほんと真っ平で無機質で抑揚のなにもない世界が、非常に冷たくStylishな映像美で描かれていた。日本でもロケが行われ、あの安藤忠雄の建築物が撮影に使用されたとのこと。しっかしこの手のディストピアモノって結構好きだし、あの名作「Gattaca/ガタカ」(1997/Cinema)を思い出した。コントロールされら社会でのスリリングな展開もよかったし、ちょっと希望が持てるLastもまずまず。なかなかの佳作だった。
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