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Monday, February 19, 2018

「The Wrestler/レスラー」を観た #2

The_wrestler  ひさびさに観直してみた「The Wrestler/レスラー」(2008/Cinema)について。
 あらためてあらすじ。1980年代人気をほこったプロレスラーのRandy(Mickey Rourke)は、今では体の老いをステロイド注射でしのぎ、小さな地方興行試合に出場する毎日で、トレーラーハウスに住み、生活費はスーパーのバイトで稼でいた。そんなある日、往年の名勝負と言われたThe Ayatollah戦の20周年記念試合が決まったが、長年のステロイド使用がたたり、Randyは心臓発作を起こし倒れてしまう。引退を決心したRandyは、ストリッパーのCassidy(Marisa Tomei)に孤独の癒しを求め、長年疎遠であったひとり人娘のStephanie(Evan Rachel Wood)との関係を修復しようとする...。
 この映画の素晴らしさは、歳老いたレスラーとそれを演じたMickey Rourkeというかつてのスター俳優が、全盛期からどん底まで落ち、人間的な弱さをさらけ出しながらも這い上がっていく姿を描き切ったところ。さらに八百長的に戦うもの同士で善玉・悪玉を決めて、試合の流れを決めてることとか、ステロイドによる肉体改造とか、その薬物売買の実態とか、日焼けサロンで肌を褐色に変えるシーンとか、プロレス自体の内幕を曝露しているところも凄まじかった。そんな1つ1つの描写から迫真ある悲壮感が伝わってくる。やっぱりこの映画は名作だと思う。

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