「氷菓/米澤穂信」を読んだ
たまに読んでいる米澤穂信。馬事公苑Tsutayaで買って読んでみた「氷菓」(角川文庫)について。
こんなあらすじ。何事にも積極的に関わらないことをモットーとする神山高校1年生の"折木奉太郎"は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。その古典部には同じ1年生の"千反田える"もで入部していた。奉太郎とは腐れ縁の"福部里志"も古典部の一員となり、活動目的が不明なまま古典部は復活する。そして、えるの強烈な好奇心を発端として、奉太郎は彼女の伯父が関わったという33年前の事件の真相を推理していく...。
これ、米澤穂信デビュー作の学園ミステリーモノ。とは言っても殺人といった血なまぐさいことは起きず、なにげない日常で起こるささやかな謎を解きつつ、最後は33年前の事件まで話がつながっていく。で、この小説の登場人物は皆キャラが立ってるし、特に主人公の奉太郎がみせる年齢の割には斜に構えた感じがいい。省エネモードで灰色な高校生活を送るつもりの奉太郎が、なんとかく薔薇色な高校生活になっていくところもアリだと思えました。
cf. 米澤穂信 読破 List
- 氷菓 (2001)
- ボトルネック (2006)
- インシテミル (2007)
- 儚い羊たちの祝宴 (2008)
- 追想五断章 (2009)
- 満願 (2014)
- 真実の10メートル手前 (2015)
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