「キャロリング/有川浩」を読んだ
たまに読んでる有川浩。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「キャロリング」(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーで働く"大和俊介"は、同僚で元恋人の"柊子"に秘かな思いを残していた。そんな2人を、会社に併設された学童に通う小学生の"航平"が頼ってきた。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねる...。
これ、クリスマスに向けて、逆境の中でもささやかな奇跡の連鎖が起きる物語。後半の暴力シーンにはちょっと驚いたけど、どの登場人物も憎めない人たちばかり。自分が一番つらいとか、不幸自慢とかをしたいわけじゃないんだけど、ついつい泣き言をいいがちな中、「不幸の比べっこしたってしょうがないだろ。」という言葉はいい。また、すべてがハッピーエンドでなかったのも個人的にはよかったと思う。
有川浩の小説、ジワジワ好きになってきた。
cf. 有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- クジラの彼 (2007)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
- 阪急電車 (2008)
- 別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
- 別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)
- 空飛ぶ広報室 (2012)
- キャロリング (2014)
- アンマーとぼくら (2016)
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