「ノーマンズランド/誉田哲也」を読んだ
結構読んでる誉田哲也。"姫川玲子シリーズ"の第8弾「ノーマンズランド」(光文社)について。
こんなあらすじ。またしても"林"という同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る"姫川玲子"が入ったのは、葛飾署管内で起こったひとり暮らしの女子大生がマンションの部屋で殺害されるという殺人事件捜査本部だった。姫川は隣の署から応援に来たかつての部下"湯田康平"とコンビを組み、被疑者の男性の住所を特定した矢先、本所署がこの男を逮捕して別件の殺人事件で取り調べをしていることを知る。情報が流れてこないと本所署の様子がおかしいと感じた姫川は、掟破りにもこの事件の担当検事である"武見諒太"に連絡を取り、内々に手に入れた男性の遺体写真を調べているうち、驚くべき事実を知る...。
今回の"姫川玲子シリーズ"は北朝鮮による拉致事件への強い怒りが込められている。自衛隊の意義とか、近隣諸国との外交とか、憲法9条の解釈とか、日本が抱える闇に姫川が対峙していくのが面白かった。そしてガンテツ勝俣の存在感は抜群で、警察と政治家の癒着をドロドロと描かれていた。
なんだかんだで毎回面白い"姫川玲子シリーズ"だった。
cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
- 歌舞伎町ダムド (2014)
- インデックス (2014)
- 武士道ジェネレーション (2015)
- プラージュ (2015)
- 硝子の太陽N-ノワール (2016)
- 硝子の太陽R-ルージュ (2016)
- 増山超能力師大戦争 (2017)
- ノーマンズランド (2017)
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