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Tuesday, June 26, 2018

「EPITAPH東京/恩田陸」を読んだ

Rikuonda_epitaphtokyo たまに読んでる恩田陸。馬事公苑TSUTAYAで買って読んでみた「EPITAPH東京」(朝日文庫)について。
 こんなあらすじ。311東日本大震災を経て、刻々と変貌していく東京を舞台にした戯曲"エピタフ東京"を書きあぐねている筆者"K"は、自分は吸血鬼だと名乗る"吉屋"と出会う。将門の首塚、八王子の天皇陵...東京の死者の痕跡をたどる筆者Kの日常が描かれる"Piece"、徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作"エピタフ東京"、そして吉屋の視点から語られる"drawing"。3つの物語がたどり着く、その先にあるものとは...。
 桜、多摩川、尾行、神田の古書街、シンゴジラ、墓碑銘、江戸の大火...筆者Kが書く23個の"Piece"がひっかかった日記の覚え書きのようで、バラバラの視点でジャンルを超えて、"東京"を描いていくんだけど、これが面白い。恩田陸の知的好奇心が赴くままに書かれていて、読んでるこっちの脳はほんと混乱をきたした感じ。
 「夜のピクニック」とか「蜜蜂と遠雷」とかもいいけど、ぶっ飛んだ恩田ワールドもアリだと思う。

cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 三月は深き紅の淵を (1997)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
- EPITAPH東京 (2015)
- 蜜蜂と遠雷 (2016)

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