「日本のセックス/樋口毅宏」を読んだ
結構ツボな作家のひとり、樋口毅宏。馬事公苑TSUTAYAで買って読んでみた「日本のセックス」(双葉文庫)について。
こんなあらすじそのまんま転記。前半はマニア夫婦の華麗なる性絵巻。後半一転、法廷シーン。ラストはなんと、どんでん返しが6回! デビュー作「さらば雑司ヶ谷」で話題をさらった鬼才の最新作は、スワッピングマニア夫婦の激情ラブストーリー。どこまでも過激で過剰な性描写と暴力描写、一転シリアスな法廷シーン、そして最後は愛、または愛...。この疾風怒濤のジェットコースター・ストーリーと圧倒的なカタルシスを体験せよ。この国に中指を立てる最凶の文学、遂に文庫化!
いやー前半の過激さを引きずったまま流れ込む法廷シーンまで、スピード感が凄まじい。その中では変態性から国のこと、政治のこと、さらGREAT3への愛まで樋口毅宏は書きまくってた。しっかし文末の収録されたGREAT3 片寄明人との対談はお互いへの愛とリスペクトに溢れていて、ほんと微笑ましかった。
ここ1か月、「太陽がいっぱい」(2016)、「アクシデント・レポート」(2017)、そしてこの「日本のセックス」(2010)とイッキに読んだ樋口毅宏。過激で嘔吐まみれで、サブカルすぎて、やっぱりたまらない。作家活動を今もやってるかよくわからないけど、ずーっと気になる作家だ。
cf. 樋口毅宏 読破 List
- さらば雑司ヶ谷 (2009)
- 日本のセックス (2010)
- 民宿雪国 (2010)
- 雑司ヶ谷R.I.P. (2011)
- テロルのすべて (2011)
- 二十五の瞳 (2012)
- ルック・バック・イン・アンガー (2012)
- タモリ論 (2013)
- 甘い復讐 (2014)
- 愛される資格 (2014)
- ドルフィン・ソングを救え! (2015)
- さよなら小沢健二-1994-2015 樋口毅宏サブカルコラム全集- (2015)
- 太陽がいっぱい (2016)
- アクシデント・レポート (2017)
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