「Demolition/雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」を観た
心が壊れ、破壊衝動をエスカレートさせていくエリート銀行員を描いた「Demolition/雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」(2015/Cinema)について。
こんなあらすじ。N.Y.C.のウォール街、妻Julia(Heather Lind)の父親Phil(Chris Cooper)が経営する投資銀行で働くエリート銀行員のDavis(Jake Gyllenhaal)だが、妻が運転する車で出社する途中、交通事故に遭い、彼女は事故死してしまう。Davisはそんな悲劇でも涙を流せず、妻を愛していなかったと感じるようになる。そんなDavisは、自販機から商品が出てこなかったと苦情の手紙を送ったのを機会に、自販機会社で苦情処理係をするシングルマザーのKaren(Naomi Watts)と知り合うが、義父Philの言葉をきっかけに身近なものを壊し始める...。
妻を亡くしても泣くことができず、自分の周りにあるものを破壊することで再スタートしようとする主人公の孤独な心と苦悩と葛藤を描いた異色ドラマ。片っ端から分解し、破壊していきながら、どん底からはい上がっていくんだけど、ぶっ壊し方が見ているこっちも戸惑いから爽快に変わっていった。しっかし、原題の"Demolition"は「破壊」という意味だけど、なぜ邦題が「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」になったかは、よくわかった。なかなかの佳作だった。
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