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Thursday, August 02, 2018

「Maze/メイズ 大脱走」を観た

Maze 実際に起きた英国史上最大の集団脱獄事件を映画化した「Maze/メイズ 大脱走」(2017/Cinema)について。
 こんなあらすじ。IRAの幹部として長年北アイルランド紛争を闘っていたLarry(Tom Vaughan-Lawlor)はついに当局に逮捕され、メイズ刑務所に投獄される。そして政府に抵抗の意を示すためのハンガーストライキで大切な親友を失い、彼は失意のどん底に沈んだいた。しかし、同じく多く投獄されているIRAの同志達を脱獄させるという目的のため、Larryは再び奮起する。ヨーロッパでもっとも警戒厳重と言われるこの難攻不落の刑務所からいかに脱獄するか...Larryは慎重に計画を進めていく。
 これ、1983年、IRAの活動家が多く収監されていた北アイルランドのメイズ刑務所から38人もの囚人が脱走したという、第2次世界大戦後では欧州最大となった脱獄事件を映画化したもの。冷徹な環境の中、同じアイルランド人でも独立派と英国依存派が真っ向から対立しているのも興味深かったし、なによりも看守と囚人の奇妙な友人関係から看守を陥れていくところも面白かった。
 エンタメ色はないものの、ジワっとくる歴史モノだった。

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