「Hidden Figures/ドリーム」を観た
1960年代、NASAの"マーキュリー計画"を陰で支えた黒人女性達の姿を実話に基づいて描いた「Hidden Figures/ドリーム」(2016/Cinema)について。
こんなあらすじ。1960年代初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。頭脳明晰なアフリカ系女性Katherine(Taraji P. Henson)はNASAで働くことになるが、NASAでも有色人種に対する差別はあり、労働環境は厳しいものだった。やがてKatherineは、NASAでは白人を含むすべての女性が差別されていることに気づき始める。そして1961年5月Kennedy大統領はアメリカ人宇宙飛行士の月面着陸を実現することを表明し、Katherine達に活躍する機会が与えられていくが...。
これ、人種差別が横行していた1960年代初頭のアメリカで、初の有人宇宙飛行計画を陰で支えたNASAの黒人女性スタッフの知られざる功績を描いた実話モノ。コーヒーポットもトイレも白人用と黒人用は分かれ、白人専用の学校に入らないとNASAで今以上のキャリアを作れないし、黒人女性は管理職になれない...そんな差別や偏見に対して無念や悔しさを持ちながらも、暗い気持ちにならないのがいい。チャーミングだし、誇り高いし、小気味よいテンポがいい。特にKatherineが職場から1kmも離れた黒人用トイレへ走っていくシーンは笑えるし、こんな差別がいかにバカバカしいかが伝わってきた。
しっかし最後、実在の人物の写真が出てきたあたりでは涙うるっと来てしまった。ちなみに音楽はHans ZimmerとあのPharrell Williamsが担当している。音楽含めいい映画だった。
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