「スター・ウォーズ極限研究 サーガ調査報告書/清水秀生」を読んだ
三茶のVillage Vanguardを徘徊中にひっかかったSW本「スター・ウォーズ極限研究 サーガ調査報告書/清水秀生」(マイウェイ出版)について。
スター・ウォーズが幅広い年齢層に愛されている理由は「映画言語」が数多く散りばめられているからということで、セリフや文字情報だけでなく、映像だけで観客に物語や状況を伝えるこの「映画言語」について、自説を展開するというスター・ウォーズ解説本。EP1からEPW8、ローグ・ワン、公開直前のハン・ソロ、そしてEP9については、作者の予想を展開している。その「映画言語」の例をあげると...
・バローラム最高議長は無能なのか? 実は大胆な政治手腕の持ち主ではないか。
・ダース・モールはどうやってアミダラ一行を見つけたのか?
・ヨーダとメイス・ウィンドゥはシスの存続を知っていたのではないか?
・パルパティーンの陰謀で、タスケン・レイダーはシミを生かしていたのではないか?
・ドゥークー伯爵はなぜ暗黒面に堕ちたのか?
・ライトセイバーはジェダイじゃなくても使えるのか?
・レイアの黄金ビキニ、大人になったヒロインは肌を露出するのか?
・ロア・サン・テッカはなぜ貧しいジャクーに居たのか?
・カイロ・レンンはダース・ベイダ―の遺品探しの旅を行ったのか?
・カイロ・レンはなぜハン・ソロを殺したのか?
・フィンとローズのプロットは不要だったのか?
・最高指導者スノークとは何者だったのか? ダース・プレイガス説とメイス・ウィンドゥ説。
・ルーク・スカイウォーカーが亡くなった後、レイの修業はいかにして完成するのか?
・EP9の副題タイトルはどうなるのか?
・ハンはいかにしてミレニアム・ファルコンを手に入れるのか? etc....
こんな仮説や疑問を作者はさまざまな「映画言語」からひもとき、自説を展開していくのが面白い。SWは綿密なプロットで展開されているけど、あえて観る人々に想像させる余白があって、それがファンを魅了している理由の一つかもしれない。
それにしても、作者の清水秀生、ライトセイバーのレプリカ製作の第一人者で、ライトセイバーに関する造詣も非常に深い。なんだかんだで楽しめたSW本だった。
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