「明日の子供たち/有川浩」を読んだ
たまに読んでる有川浩。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「明日の子供たち」(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。転職先の児童養護施設で働き始めた"三田村慎平"は早々に壁にぶつかる。生活態度も成績も良好で、職員との関係もいい"問題のない子供"として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。愛想はないが涙もろい3年目の"和泉和恵"、理論派の熱血ベテラン先生の"猪俣吉行"、大人より大人びている17歳"平田久志"...そんな人々に囲まれて慎平は成長していく...。
児童養護施設に転職した主人公が同僚や子供達とぶつかい、支え合い、成長していく物語。最初の「施設の子供を可哀想と決めつけるな」というメッセージに戸惑ったけど、読み進むうちに自分の無知や偏見であることがよくわかった。そして最後の解説まで読んで、どうしてこの本が生まれたのかもわかったし、当事者の思いが説得力のある本につながっていると思った。知らないのに知ってるつもりになってることがあるって考えさせられた1冊だった。
cf. 有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- クジラの彼 (2007)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
- 阪急電車 (2008)
- 別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
- 別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)
- 空飛ぶ広報室 (2012)
- 明日の子供たち (2014)
- キャロリング (2014)
- アンマーとぼくら (2016)
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