« 「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~Makuhari Messe 3Days」(WOWOW)を観た | Main | 「麒麟の翼~劇場版・新参者~」を観た »

Wednesday, February 13, 2019

「月魚/三浦しをん」を読んだ

Shionmiura_getsugyo たまーに読んでる三浦しをん。三茶TSUTAYAで買って読んでみた「月魚」(角川文庫)について。
 こんなあらすじ。「無窮堂」は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる若き当主の"本田真志喜"と、その友人で同じ古書業界に身を置く"瀬名垣太一"の2人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた。太一の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、太一の才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられ、2人は兄弟のように育ってきた。そんなある夏の午後に起きた事件が2人の関係を変えてしまう...。
 これ、古本屋を舞台にした2人の若者の物語。過去に傷つき、2人は微妙な距離感と関係のままお互い離れられず、でも立ち向かっていく。さらに2人の間にはBLっぽい淫靡な香りがある。そしてこの題名「月魚」に込めた意味も最後にストンと落ちてきて、なんかすっきりした読後感が残った。ちなみにここ数年古物商系の仕事もしてたので、古本にまつわる業界制度も興味深く読めた。
 今年は三浦しをんをじっくり読もうかと思う今日この頃。

cf. 三浦しをん 読破 List
- 月魚 (2001)
- 風が強く吹いている (2006)
- (2008)
- 舟を編む (2011)
- 政と源 (2013)

|

« 「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~Makuhari Messe 3Days」(WOWOW)を観た | Main | 「麒麟の翼~劇場版・新参者~」を観た »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「月魚/三浦しをん」を読んだ:

« 「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~Makuhari Messe 3Days」(WOWOW)を観た | Main | 「麒麟の翼~劇場版・新参者~」を観た »