「いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真)」を読んだ
ほんと読みまくってる原田マハ。文は原田マハ、写真は秋元良平共著の「いと-運命の子犬-」(文藝春秋)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
これ、日本でもやっと認知度が高まってきた「介助犬」を題材にした物語。介助犬の候補犬だったけど、その道から愛されるペットへとキャリアチェンジした「いと」のその後を描いている。で、介助犬とは手足に障害のある人の日常生活動作を介助するように訓練された犬のこと。この主人公の「いと」はゴールデンリトリバーとラブラドールリトリバーの血をひく犬で、表情もゆたかだけど、ちょっとだけビビりのところがあった。そんな「いと」は1年ほどパピーホームである大田家に預けられ、その後キャリアチェンジし、鹿内家のペットとして愛されていた。そんな2つの家族と「いと」との絆を描いているんだけど、これがほんとに泣ける。特に鹿内家の奥さんに障害が襲い、ベッドにいる奥さんに寄り添う「いと」の姿にジーンとくるし、大田家の人々が鹿内家へ訪問し、ひさしぶりに「いと」に会うシーンで完全に涙腺が壊れた。
やっぱり、LoveとPeaceがいるだけで、自分の生活は一変したし、わんこ中心に生活になったけど、その時間が本当に楽しい。最近、LoveもPeaceもちょっとした病気にかかり、その治療のための通院が続いているけど、なんとか元気になってほしいと思う。ともかく、この本、「いと」の写真もたくさん載っていて、わんこ好きにはたまらない1冊だと思います。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
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