「Denial/否定と肯定」を観た
ホロコーストの存在をめぐる法廷闘争を描いた実話ベースの映画「Denial/否定と肯定」(2016/Cinema)について。
こんなあらすじ。1994年イギリスの歴史家David Irving(Timothy Spall)が唱えるホロコースト否定論を、自著「ホロコーストの真実」で否定していたユダヤ人の女性歴史学者Deborah Lipstadt(Rachel Weisz)は、Irvingから名誉毀損で提訴される。一方、これを黙って見過ごすと重大な歴史の歪曲につながりかねないと、Deborahはイギリスの法廷でIrvingと対決することになったが、彼女のサポートのためイギリス人による大弁護団が結成され、歴史の真実の追求が始まる...。
これ、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺などなかったと主張するホロコースト否定論者と法廷闘争をすることになった女性ユダヤ人歴史学者の苦闘を描いた法廷闘争映画。そのほとんどが弁護士との会話や法廷シーンで構築されている映画なんだけど、その中で歴史家David Irvingを演じたTimothy Spallの毒々しい悪役演技で、ほんと強烈な存在感を発揮していた。しっかしイギリスの法廷って、訴えられたほうが無罪を証明しなきゃいけないなんて、ほんと知らなかった。なかなかの秀作でした。
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