「小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作)」を読んだ
ほんと読みまくってる原田マハ。今回は漫画原作・村上たかしの「小説 星守る犬」(双葉文庫)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
こんなあらすじ。道ばたでないていた子犬の"ぼく"を、"みくちゃん"という女の子が拾ってくれ、ぼくの新しい生活がはじまった。みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思ってた。でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになった...。
これ、仕事も家も家族も失った男が、最後のパートナーに選んだ愛犬・ハッピーと旅に出た...。途方に暮れる中年男性と彼に付き従う愛犬の物語なんだけど、小さなボタンの掛け違いからバラバラになる家族のこととか、幸せに人生を終えるとはとか、を教えてくれる。でも、自分にとって凄く身につまされたのが、子供の頃飼っていた最初の犬"ポチ"のこと。この小説に出てくるケアマネジャーのように、自分も最初はポチのことを可愛がっていたんだけど、だんだんと面倒をみなくなり、最後のほうはじーーっと自分を見つめるポチのことが重荷になり、その目を避けてしまったこと。このことを思い出し、ほんとグサっときた。
ともかくLoveとPeaceとの今の暮らしをほんと大切にしよう。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
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