「Isle of Dogs/犬ヶ島」を観た

こんなあらすじ。近未来の日本が舞台。メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染が恐れられ、ありとあらゆる犬がごみの島である"犬ヶ島"に隔離追放されてしまう。その数ヵ月後、12歳の少年アタリは、捕らわれた愛犬スポッツを捜すため、メガ崎市からたった一人で小型飛行機を操縦し犬ヶ島へと降り立った。島で出会った5匹の犬とアタリは、心の距離を少しずつ縮めていき、一緒にスポッツを探そうとする...。
日本を舞台に、行方がわからなくなった飼い犬を捜す少年と犬たちが繰り広げる冒険を描いたストップアニメーション。まずこの映画の凄さはその声優陣。Bill Murray、Edward Norton、Tilda Swinton、Scarlett Johanssonに、Yoko Onoから野田洋次郎(RADWIMPS)までと、多彩な顔ぶれがWes Anderson監督好きという理由で集結している。そして左右に流れ、上下に流れる進行度合いがわかる構図がいいし、1枚1枚を切り取っててもその精緻さと絵作りが美しすぎる。さらに日本人が観ても違和感ない日本が描かれていること。たとえば寿司を作るシーンでは、マグロやタコ足といったネタを使い、日本人が持つ食に対する残酷さとその寿司職人の手際などが描かれ、日本人ってこう見られているんだっていうのが面白かった。ほんとこの映画はぜひMakingが観たいと思った。
「The Royal Tenenbaums/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)、「The Life Aquatic with Steve Zissou/ライフ・アクアティック」(2004)、「Moonrise Kingdom/ムーンライズ・キングダム」(2012)、「The Grand Budapest Hotel/グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)、そしてこの「Isle of Dogs/犬ヶ島」(2018)と、Wes Anderson監督が描く寓話性のある世界観はほんとに楽しい。
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