「The Last Emperor/ラストエンペラー」を観た
日本公開当時の1988年1月、銀座マリオンにあった日劇に観に行った「The Last Emperor/ラストエンペラー」(1987/Cinema)、ひさしぶりにじっくり観た。
こんなあらすじ。第2次世界大戦が終結してから5年後の1950年、中国のハルビンでひとりの男性が自殺を試みる...。1908年まだ3歳だった溥儀は西太后(Lisa Lu)によって北京の紫禁城に迎えられ、皇帝に任命される。だが3年後の1911年、溥儀は辛亥革命を機に皇帝を退位させられてしまい、城内で監禁されるようになる。やがてクーデターで城を追われた溥儀(John Lone)は日本軍の甘粕大尉(坂本龍一)の手引きで天津に逃亡し、そこで満州国皇帝の座に収まる...。
これ、巨匠Bernardo Bertolucci監督が撮った、清朝最後の皇帝溥儀の人生の軌跡を壮大なスケールで描いた歴史大作。わずか3歳で清朝皇帝の地位につきながらも、近代化の嵐にもまれた溥儀が即位してから文化大革命以降に至るまでの激動の生涯を描き出したもの。紫禁城などの中国ロケを実現し、濃密で豪華絢爛な映像美は今見ても圧巻だし、過去と現在を行き来する物語の構成もよく練られていて、ほんと映画としての完成度が高く素直に面白い。
あの当時、第60回アカデミー賞で作品賞、監督賞といった9部門に輝いたこの作品、30年も前の映画とは思えないできばえだった。
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