「ダイイング・アイ/東野圭吾」を読んだ
たまに読んでる東野圭吾。三茶Tsutayaで買って読んでみた「ダイイング・アイ」(光文社文庫)について。
こんなあらすじ。バーテンダーの"雨村慎介"は何者かに襲われ、頭に重傷を負ったが、犯人のマネキン職人は、慎介が交通事故で死なせた女性"岸中美菜絵"の夫、"岸中玲二"だった。けがの影響で記憶を失った慎介が事故について調べ始めると、周囲の人々は不穏な動きを見せ始める。やがて慎介の前に妖しい魅力に満ちた謎の女"瑠璃子"が現れる...。
これ、多重事故による運転手の成り代わりよってひき起こる物語で、事故の遺族の夫と犠牲者である妻の私念によるホラーな復讐劇。この復讐劇が正直複雑で、犠牲者の恨みは乗り移っていくんだけど、その乗り移られた謎の女性が、主人公に性的に迫る理由がぜんぜん説得力がない。やっぱり最後の落とし所が怨霊とか整形になると、正直きつい。何だかすっきりしない読後感だった。
東野圭吾作品って面白いのと微妙なのとがはっきり分かれる気がする...。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- むかし僕が死んだ家 (1994)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 黒笑小説 (2005)
- ダイイング・アイ (2007)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- 聖女の救済 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 祈りの幕が下りる時 (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
- マスカレード・イブ (2014)
- 禁断の魔術 (2015)
- 天空の蜂 新装版 (2015)
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