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Thursday, May 16, 2019

「日本核武装/高嶋哲夫」を読んだ

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 会社の友達Kmt君から借りた本達。今回読んでみたのは高嶋哲夫の「日本核武装」(/)(幻冬舎文庫)について。
 こんなあらすじ。尖閣諸島を巡って海上自衛隊と中国の艦船のにらみ合いが続く中、国内では日本の核武装に向けた詳細な計画書が見つかった。表沙汰になることを恐れた政府は、防衛省の"真名瀬"に秘密裏に全容解明するよう指示する。真名瀬は計画に携わる大手企業や元自衛隊幹部、政界重鎮を突き止め、核爆弾完成が間近に迫っている事実をつかんだ。そんな中日本上空を北朝鮮の弾道ミサイルが通過し、尖閣諸島では海上自衛隊と中国軍の小競り合いが起き、日本の自衛官一人が亡くなってしまう。その自衛官は戦争阻止を誰よりも望んだ真名瀬の親友"森島"だった...。
 これ、尖閣諸島をめぐって海上自衛隊と中国の艦船のにらみ合いが続く中、みつかった核兵器製造に関する極秘リポートをめぐる政治戦争小説。尖閣諸島、南沙諸島、北朝鮮での進む核武装、中国とアメリカの密約など、実際の国際社会を背景にし、日本が核を持つこと持てることで反戦反核を説いている。しっかし核爆弾開発の工程、プルトニウムの量と入手法などなど核製造のディテールがほんと臨場感あった。なかなかのスケールでかいエンタメ小説だった。

cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 日本核武装 (2016)

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