「光秀の定理/垣根涼介」を読んだ
会社の友達Kmt君から借りた本達。今回読んでみたのはひさしぶりに垣根涼介の「光秀の定理」(講談社文庫)について。
こんなあらすじ。牢人中の"明智光秀"は、若き兵法者の"新九郎"と辻博打を行う破戒僧"愚息"と出会う。光秀は幕臣となった後も2人と交流を続けていた。やがて"織田信長"に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられる。敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが...。
わずかな扶持を得て奮闘する十兵衛(明智光秀)と剣豪・新九郎と破戒僧・愚息の3人が、生きた時代を描いた歴史小説。正直、明智光秀というと本能寺の変での「裏切り者、反逆者、逆賊、三日天下」といったマイナスイメージだった。でも、この小説では、新九郎と愚息の魅力的な2人の存在によって、光秀はマジメで義理人情に厚くて、文武両道で、友情を大事にする人と描かれている。さらに徹底的な合理主義者の織田信長や、細川藤孝との関係性とかもいい。なかなか読み応えある歴史小説でした。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「新装版 ハゲタカ/真山仁」を読んだ(2023.11.28)
- 「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ(2023.11.27)
- 「決戦は日曜日/高嶋哲夫」を読んだ(2023.11.22)
- ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2023(2023.11.21)
- 「トリップ/角田光代」を読んだ(2023.11.19)
Recent Comments