「キッド/相場英雄」を読んだ
たまに読んでる相場英雄。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「キッド」(幻冬舎)について。
こんなあらすじ。上海の商社マン"王作民"と秘書のボディーガードとして、"城戸護"は福岡空港に降り立った。城戸はかつては陸上自衛隊の空挺部隊に所属し、レンジャーの称号を得た選りすぐりの兵士だった。空港の到着ロビーで城戸は、王を監視する刑事の存在を察知する。想定外の事態を不審に思いながら護衛を続けると、秘書が王を射殺し、自死してしまう。殺人の濡れ衣を着せられた城戸は、警察が超法規的に構築した監視システムによる追跡をかわし、事件の真相に迫る...。
殺人の濡れ衣を着せられた元自衛隊員が、政府が秘密裏に構築した巨大監視網の中で、真実を求め戦う姿を描いたハードボイルドな犯罪小説。超監視社会の闇、政治官僚の陰謀、米中の対立構図などなど、プライバシーゼロのディストピアをイッキに描いていた。しっかしこの終わり方だと、続編がありそう。楽しみだ。
cf. 相場英雄 読破 List
- 震える牛 (2012)
- 共震 (2013)
- トラップ (2014)
- ガラパゴス (2016)
- トップリーグ (2017)
- 血の雫 (2018)
- キッド (2019)
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