「下町ロケット ゴースト/池井戸潤」を読んだ
たまーに読んでる池井戸潤。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「下町ロケット ゴースト」(小学館)について。
こんなあらすじ。「佃製作所」の大口取引先である「ヤマタニ」が、新型エンジンの採用を白紙にしたいと言ってきた。そのエンジンの試作品は既に完了していて、受注前提の製造ラインも抱えている。さらに既存製品の発注量まで大きく削られてしまうが、今回のライバルとなったメーカーは「ダイダロス」というトランスミッションメーカーで、「安さは一流、技術は二流」という佃製作所とは全く正反対の会社だった。そんな中、ロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化が明るみになり、番頭の殿村の父親が心筋梗塞で倒れてしまった...。
ガウディ開発に成功したその後の佃製作所が描かれる第3弾がこれ。帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、番頭"殿村"に訪れた危機、そして絶望の中新しい事業への糸口が見つかるものの、その取引先が特許係争に巻き込まれていく。これまでの競争環境が変わる中、佃製作所にも変化が訪れが、それでも自分達の損得ではなく、誠実さをつらぬき通す佃製作所の変わらない方針がやっぱりすがすがしい。続編の「下町ロケット ヤタガラス」も早く読みたい。
cf. 池井戸潤 読破 List
- 架空通貨 (2003)
- 仇敵 (2003)
- 株価暴落 (2004)
- オレたちバブル入行組 (2004)
- 銀行仕置人 (2005)
- シャイロックの子供たち (2006)
- 空飛ぶタイヤ (2006)
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- 新装版 不祥事 (2011)
- かばん屋の相続 (2011)
- ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
- 七つの会議 (2012)
- ようこそ、わが家へ (2013)
- 下町ロケット2 ガウディ計画 (2015)
- 陸王 (2016)
- アキラとあきら (2017)
- 花咲舞が黙ってない (2017)
- 下町ロケット ゴースト (2018)
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