「本と鍵の季節/米澤穂信」を読んだ
たまに読んでいる米澤穂信。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「本と鍵の季節」(集英社)について。
こんなあらすじ。高校2年の図書委員"堀川次郎"は利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めていた。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が亡くなった祖父が遺した開かずの金庫の鍵番号を探り当ててほしいと訪ねてきた...。
これ、放課後の図書室に持ち込まれる謎に、図書委員の男子高校生ふたりが挑むという連作短編ミステリー小説。この堀川と松倉のキャラがよくて、地味な図書委員という役割ながら、冷静な観察力、洞察力、そしてそもそもの着眼点を持っていて、2人のべったりじゃない距離感もよかった。確かに読みやすいけど、後味のほろ苦さもまずまず。ほんとまずまずの佳作。
cf. 米澤穂信 読破 List
- 氷菓 (2001)
- 愚者のエンドロール (2002)
- ボトルネック (2006)
- インシテミル (2007)
- 儚い羊たちの祝宴 (2008)
- 追想五断章 (2009)
- 満願 (2014)
- 真実の10メートル手前 (2015)
- 本と鍵の季節 (2018)
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